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こどものスマホ・携帯所持率や利用時間等の実態を調査 内閣府

2013年2月19日、内閣府から、『平成25年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)』(PDF)が公表されました。

実施の概要は以下の通りです。
実施期間:2013年11月9日~12月8日
対象年齢と人数:満10歳~17歳の青少年と同居保護者各3,000人
形式:個別面接形式
調査回収率:青少年1,817人(60.6%)、保護者1,993人(66.4%)

 

いくつか気になる点をピックアップしてご紹介いたします。

 

 

スマホ使用率:過半数超え 急増!

子供の携帯電話・スマートフォンの所有状況(文頭リンク先の内閣府発表資料より引用)

子供の携帯電話・スマートフォンの所有状況(本記事文頭リンク先の内閣府発表資料より引用)

かなりの勢いで、スマホの利用率が増えています。

全体で56.8%と、過半数を超えました。高校生で82.8%、中学生で47.4%、なんと小学生でも13.6%です。低年齢層への普及が確実に進んでいます。
実は、小学校4年生が主戦場という話があります。(2013年10月15日の記事)

兵庫県立大の竹内和雄准教授によると、

学童保育が小学3年生で終了し、野球やサッカーなどのクラブ活動や学習塾通いが始まるのが4年生。このタイミングで子供に携帯を持たせる親が多いが、選ばれる端末はフィーチャーフォン(従来型携帯電話)ではなく、スマホだ。

とのことです。まさにこの問題が、より加速度を持って進行していると、数字になって表れているのではないかと思います。

 

 

利用状況:意外と、SNS・コミュニケーションアプリを利用していない?

子供の携帯・スマホでのインターネット利用状況(文頭リンク先の内閣府発表資料より引用)

子供の携帯・スマホでのインターネット利用状況(本記事文頭リンク先の内閣府発表資料より引用)

この数字を見ると、SNSやコミュニケーション用のスマートフォンアプリ(サービス)は、「こどものコミュニケーション手段はSNSやスマホアプリに!!」と言うほど、利用されていないようにみえます。しかし、例えば、昨年9月に公表された、Z会の調査データ(調査期間:2013年4月20日(土)~7月21日(日)=内閣府調査の4~7ヶ月前)では、高校生の67.2%がLINEを利用しています。やはり、もう少し多い気がしますね。(Z会の調査も少ない気がするくらいです)

内閣府側の調査では、この設問は、
『(注) 「青少年の携帯電話・スマートフォンを通じたインターネット利用状況」は、携帯電話・スマートフォンを持っていると回答した青少年をベースに集計』
となっています。SNSは『スマートフォンアプリ』に最適に作られています。従来携帯電話ではSNSやコミュニケーション用のサービスはとても使いづらいため、『めんどくさい』という理由で利用していないこどもも、少なくないのではないかと思います。そのため、全体の数値が下がった可能性があるのではないかと思います。(推測です)

 

 

利用時間:伸びてきてます!!

子供の携帯・スマホでのインターネット利用時間(文頭リンク先の内閣府発表資料より引用)

子供の携帯・スマホでのインターネット利用時間(本記事文頭リンク先の内閣府発表資料より引用)

こどものネット利用の問題で、保護者の気になる点の1つ、”時間の浪費“の問題。
勉強に関する調べ物をすることもあるでしょう。利用時間のすべてが無駄とまではまったく思いませんが、利用時間が延びていることで、浪費する時間も増えている可能性はあります。

平均時間の部分の従来携帯電話とスマートフォンの内訳をみると、圧倒的にスマートフォンの利用時間が長く、これが平均を引き上げていることがわかります。
従来の携帯電話と異なり、スマートフォンではゲームや動画の閲覧できることが理由として考えられます。また、調べ物をするのでも、やはりスマートフォンを利用すれば十分に可能です。エンターテイメント面の影響だけでなく、以前はPCでやっていたような調べ物も、スマートフォンで済ませるようになっているといったことも、影響を与えていると考えられます。

 

フィルタリング利用:啓発経験があると、フィルタリングを使う傾向に

携帯・スマホ等におけるフィルタリング等利用率(本記事文頭リンク先の内閣府発表資料より引用)

携帯・スマホ等におけるフィルタリング等利用率(本記事文頭リンク先の内閣府発表資料より引用)

これはとても良いデータですね。最近とても頻繁に開かれるようになってきている、ITリテラシや情報モラルといったテーマのセミナー。これらのセミナーなどを通して、保護者が啓発を受けた経験があると、フィルタリングの利用率に10~20ポイントもの差が出ています。やはり、子供だけでなく、「保護者のリテラシ教育・学習」というのはとても重要なテーマであり、危険からこどもたちを守る施策として、一定の効果があることを示しています。
こういった情報提供メディアも、その一旦を担えればと思い、提供しているものです。ぜひお近くでITリテラシや情報モラルなどのセミナーが開催される場合はご参加ください。

フィルタリングや機能制限、弊社のFiliiのようなサービスがなぜ必要なのか、それによって何ができるのかがわかり、セミナーによっては、どのように導入すればよいか、まで教えてくれると思います。ぜひご参加ください!

 

 

認識ギャップ:こどもと保護者のルール認識には差がある!

家庭内ルールについての親子間の認識ギャップ(本記事文頭リンク先の内閣府発表資料より引用)

家庭内ルールについての親子間の認識ギャップ(本記事文頭リンク先の内閣府発表資料より引用)

ネットやスマホの利用を許可する際に、家庭内でルールを決める、という取組みは、約7割近くのご家庭で行われています。ただし、この表を見てみると、こどもと保護者のルール認識には10ポイント程度の差異があることがわかります。

つまり、これは何を表しているか、というと、10ポイント分の子供は、「え?ウチはルールなんてないよ。」と思っているということです。きちんとルール決めして利用を許可した親としては、なんとも衝撃的な話ですね。言った・言ってない論争が起こる可能性があります・・・。大問題です。

  • きちんと話してルールを決める。
  • 決めたルールは紙に書く。
  • ルールを書いた紙はリビングなど、見える位置に貼る。
  • 時々守られているかチェックする。

などまでは実施した方がよさそうに思えます。
ただし、ルールを決めるのも、決めたルールを守っていることを確認するのも、保護者にITの知識があってこそできることです。ぜひ、セミナー等を通して、このようなルールをきちんと運用できる知識を手に入れてください。

家庭内のルール集については、本メディアでもまとめてみたいと思っています。
今後にご期待ください。

 

IT利用の低年齢化、利用時間の増加など、こどものコミュニケーション手段において、スマホ、インターネットは『使って当たり前』の時代になると思えるような調査結果であったと思います。保護者のみなさまも、これを機に、セミナーなどを通して、家庭で守れる知識・ルール作りなどを検討してみてはいかがでしょうか。

 


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