リベンジポルノ対策 Filii(フィリー)でできること
リベンジポルノの問題がニュースなどで取り上げられるようになり、最近よく耳にするようになりました。この用語の解説等は「リベンジポルノとSexting(セクスティング)」をご覧ください。
国内でも、リベンジポルノ対策に関する新法案制定に向けての議論が進められています。
弊社のネット上のさままざな危険からこどもを守るサービスFilii(フィリー)では、特に「リベンジポルノ対策」として機能は提供していませんが、リベンジポルノ対策になりうる使い方をすることができます。
今回の記事は弊社サービスの解説になりますが、Filii(フィリー)でできる、リベンジポルノ対策について解説していきます。
犯罪として検知される可能性
リベンジポルノで、ネット上に画像・動画等を拡散する前に、被害者側を脅迫する行為が行われることがあります。この一連の発言は、Filiiで検知され、アラートとして通知される可能性があります。
脅迫に利用する文面によりますが、おそらく、「不当な要求」、「違法行為」、「暴力」、「いやがらせ」などのチェックカテゴリで検知されるでしょう。
もしこれらのカテゴリが中程度以上のリスクとして頻繁に検知され、かつ相手が以前、直前までの交際相手だったり、親しい間柄の人物であると、保護者の方が認識できる場合は、早急にお子様に事実関係を確認しましょう。
有害情報として検知される可能性
リベンジポルノ実行の前には、加害者から、脅迫と同様に卑猥な言葉を受ける可能性が高いと考えられます。また、実行後であれば、SNS等で不特定多数の第三者から、同様に卑猥な言葉を受ける可能性も考えられます。これらは、おそらく、「わいせつ」、「いやがらせ」、「悪口」などのチェックカテゴリで検知されるでしょう。
また、Facebookでは、上記のように不特定多数の第三者からダイレクトメッセージが大量に送られてくる可能性があります。Filiiのダイレクトメッセージ利用グラフは日々更新されます。突然利用回数が跳ね上がることになるので、グラフを見ていれば、その異変に気づくことが可能です。
Twitterの場合は、「誰からでもダイレクトメッセージを受け取る」というような設定を変更していない限り、相互フォロー(お互いをリストに登録し合うような操作)をしていない相手からはダイレクトメッセージを受け取れないようになっています。Facebookよりはこの可能性は低いでしょう。
もしこれらのカテゴリが中程度以上のリスクとして頻繁に検知されたり、ダイレクトメッセージの利用回数が急激に跳ね上がったような場合は、早急にお子様に事実関係を確認してみましょう。
出会い系として検知される可能性
リベンジポルノ実行後には、拡散した画像や動画等を見た第三者から、実際に会ったり、性行為等の誘いを受ける可能性があります。このような「誘っているようなやりとり」は、「出会い系」、「未成年禁止行為」、「違法行為」などのチェックカテゴリで検知されるでしょう。
SNSやブログなどに投稿された、女性の日常の写真などが、本人の知らぬ間にアダルトサイトで使われるということがあります。これは、密かに行われたリベンジポルノによるものであったり、不正なアダルトサイトによるであることがあります。このような場合には、写真の本人(被害者)自身が提供したと考える可能性が高いです。やはり、拡散した画像や動画等を見た第三者から、実際に会ったり、性行為等の誘いを受けるという事例があるようです。これと同様の受け取られ方をされる可能性があると考えられるでしょう。
今後の対応
Filiiでは、明示的にリベンジポルノ対策の機能は提供していません。ですが、上記のようなチェックカテゴリにて、リベンジポルノ実行前後の兆候を検知できる可能性があります。
ただし、現在の機能の範囲では、あくまでテキスト情報に基づいた分析のみの提供となっています。リベンジポルノに限らず、いじめや恐喝、炎上などにおいても、画像や動画が利用されるケースは大変多いです。写真や動画の作成は携帯電話、スマートフォンなどで簡単に行えます。また、SNSやブログなど、ネット上への投稿も簡単に行えます。これらの行為は、身近で、とても手軽になっています。
画像、動画の分析はとても重要な要素だと思っています。これには早急に取り組みたいと考えています。
撮らない、送らないが原則
さまざまな観点で、リベンジポルノの兆候を検知できる可能性があります。しかし、すべてはリベンジされる直前であったり、リベンジされた後になってしまいます。直前で緊急に対処しても、拡散行為は数クリックでできることです。どれだけ急いでも、間に合わないかもしれません。
結局のところ、撮らない・撮らせない、送らないということが原則です。
一度撮らせたり、送ってしまったデータを、完全に消すことはできません。
投稿した内容が数秒で消えるコミュニケーションアプリであったり、送ってしまってもあとから消せるファイル管理ソフトなども存在しますが、どれも完全にデータを消去できない条件は存在します。結局のところ、撮らない・撮らせない、送らないということが原則であるということは、十分に理解しておくべきです。
事実が確認できた場合・・・
加害者、第三者から、さまざまなネット上での接触がありそうですが、特に恐喝は犯罪行為です。有事の際は、警察などに相談しましょう。警察庁で、以下のような相談窓口を用意しているそうです。このような件を専門に扱っている弁護士、弁護士事務所もあります。速やかに相談するようにしましょう。