世界とつながる時代の子どもセキュリティ解説メディア

つながる世界の歩き方

LINE : 既読スルーを考える!

子どもたちのスマートフォン所有率

神奈川県は2016年1月6日、携帯電話等及びパソコンにおけるインターネットの利用状況等に関するアンケートの調査結果を公表しました。小~高校年代の携帯電話等の所有率、フィルタリング設定率、1日の平均の通話時間、1日の中で最も使用する時間帯、など興味深い統計が公開されています。

まずは所有している『携帯電話等の種類』を見てみましょう(左上の表参照)。
出展:携帯電話等及びパソコンにおける インターネットの利用状況等に関する アンケート調査結果(平成28年1月 神奈川県教育委員会):2ページ目

3年前の前回調査と比べてスマートフォンの所持率が、小学生で約3.6倍、中学生で約4.6倍、高校生で約3倍と、全世代で大幅に上がっています。

 

スマートフォンの所持率が上がった事によりSNSサービスが広がる

では学生達はスマートフォンを使って何をやっているのでしょうか。

『携帯電話等及びパソコンにおける インターネットの利用状況等に関する アンケート調査結果(平成28年1月 神奈川県教育委員会)』

『携帯電話等及びパソコンにおける インターネットの利用状況等に関する アンケート調査結果(平成28年1月 神奈川県教育委員会)』

 

同調査の携帯電話の主な使用目的から、それが分かります。
出展:『携帯電話等及びパソコンにおける インターネットの利用状況等に関する アンケート調査結果(平成28年1月 神奈川県教育委員会)』:4ページ目

学年が上がるにつれ、SNSを挙げる人が増えている事が分かります。
特に中学生以上になるとSNSは、2番目以降に大差を付けて、使用目的の1番になっています。

 

 

 

SNSサービスで圧倒的な利用者数を誇るLINE

一口にSNSといっても色々なサービスがあります。

平成 26 年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書(平成 27 年5月 総務省情報通信政策研究所)

平成 26 年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書(平成 27 年5月 総務省情報通信政策研究所)

SNSを使っているユーザーはどの様なサービスを使っているのでしょうか。総務省が去年発表した主なソーシャルメディアの利用率(経年)を見てみましょう。
出展:平成 26 年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書(平成 27 年5月 総務省情報通信政策研究所):79ページ目

右表の通り”LINE”が圧倒的に多い事が分かります。

 

LINEは通話やメッセージのやり取りが無料で利用できることから、平成23年6月のサービス提供から瞬く間に大ヒットしました。サービス開始直後は「無料通話」が魅力的なサービスと捉えられていましたが、子どもたち(特に女子)は、通話機能よりもメッセージ機能を多く利用しています。

 

 

「既読」表示機能

LINEの特徴として、メッセージを送った後、その文を読んだかどうかが分かる「既読」表示機能があります。この機能は、災害時などの電話が使えない状況、メッセージが返せない状況での安否確認に有用です。
また聴覚障がい者は、メッセージでやり取りをする事が多くなります。従来はFAXや電子メールを使い相手に「読んだ」という事を返す必要がありましたが、LINEの「既読」表示機能の登場によってその手間が無くなったとの好意的な声もあります。

 

便利なはずの機能がKS(既読スルー)と嫌われる

一方で同機能については、問題も散見されます。

※これらについては、その行為を助長する可能性があるので抽象的に書きます。

・無視されたと考え、同じ様に無視をする

・現実世界でトラブルになる(喧嘩をする、悪口を言う等)

・グループでのやり取りの場合、既読無視をした人をそこから外す

送信した内容を相手が読んでいるにも関わらず、返信が来ない事を既読無視、既読スルー、あるいはKSと呼ばれています(既読スルーのスルーの部分は英語表記すると“Through”となりますが、一般的に“KT”とは略さず“KS”としています)。

では読んでから(送信者側に既読と表示されてから)どれくらいで返信しないと、既読スルーと思われるのでしょうか。
これは送信者の感覚による事が大きいと思いますが、中には3秒ルール・10秒ルール、あるいはx分ルール等という考えや暗黙の取り決めを持つ人やグループもあります。こちらに関しては過去の記事で触れられているので、ご参考下さい

そしてそれらがあるために、スマートフォンを手放せない子が増え、健康を害したり、勉強に費やす時間が減ったり、睡眠不足になったりする悪い事例が全国で生じています。

 

既読スルーは誰に問題がある

ではこの既読スルーは、誰のどういった意識に問題があるのでしょうか。

これは数年前からマスメディアやWEB上で議論され、概ね以下の様な結論を出しています。

・送信者の過剰な期待

・送信者と受信者の感覚のズレ

・受信者の倫理感のなさ

私も同じ様な認識です。

 

既読スルー問題を減らす為には

そしてそれらへの良策は、

・送信者と受信者の間であらかじめルールを作る

・送信者は送る内容と時間を適切にする

・受信者がメッセージを長く書いている時間がない場合は、「読んだ。詳細は後で。」「確認。追って返信する。」あるいは「既読」ととりあえず書き、後で用件のやり取りをする

・メッセージのやり取りを終わらせたいが、相手の同意が得られない場合は「親がうるさくて、なかなか返事ができない」というような言い訳を持つようにする
それでもトラブルが発生したとしたら、

・やり取りに加わっていない友人に相談をする。場合によっては間に立って事態の沈静化を図ってもらう

・親や学校の先生などに相談する

・専門の相談センターに相談する(以下、参照)

24時間子供SOSダイヤル

子どもの人権110番

チャイルドライン

等が挙げられています。

これに関しても同意見です。ただ一つ加えさせてもらいます。

 

既読スルーをして不快な気持ちに思ったら、LINEの無料通話で直接話してみてはどうでしょうか?

グループでのやり取りの場合は、Popcorn Buzzというアプリケーションを利用することも方策の1つになるかもしれません。
Popcorn Buzzは、LINE株式会社が2015年6月にリリースしたサービスで、最大200人まで同時に音声通話が無料でできます。

LINEでのメッセージのやり取りは、従来のEメールや携帯キャリアが提供しているショートメッセージサービス等と比べて、速報性に秀で過ぎ、実際よりも心理的な距離が近づいたと感じる事が多いのではないかと考えます。
それ故に、既読無視に関するストレスが生じやすくなると推察します。

そんな時こそ、最も早く正確に意図を伝えられる通話が最適だと考えます。

 

 

※タイトルが適切ではなかったため、変更しました。(2016/2/15)

 

 


  • Twitter履歴

  • アクセスランキング

  • 月別記事

  • Archives