危険な歩きスマホ 事例と対策
一時期だいぶ強烈な批判を浴びていました、『歩きスマホ』についてです。その名の通り、『歩きながらスマホを利用する行為』です。スマホを見ていると、周りが見えなくなります。人にぶつかったり、段差を踏み外したり、といったことが起きます。 防波堤から海に落ちた、という事故もありました。中には、「それスマホ関係ない気が・・・」という事件も報道されていた気がします。それ程強烈な批判を浴びていたということでしょうか。
事例
この他にも、いくつか事例を紹介しましょう。(京都市情報館 2013/11/5の記事より引用)
- 駅で携帯電話を操作していた女性が,ホーム上で電車に衝突し死亡
- 携帯電話を操作しながらホームを歩いていた男性が転落し,電車にはねられ死亡
- 携帯電話を操作していた小学生男児がホームから転落し負傷
- 携帯電話を見ながら歩いていた男性が,下りていた遮断機の隙間から踏切に入り,電車にはねられ死亡
- 携帯電話を見ながら自転車運転をしていた女子高生が歩行者と衝突し,相手の女性に重い後遺障害(5千万円の損害賠償命令)
「歩きスマホは危ない」と言われていますが、この手の事故は、スマホが出る以前の、フィーチャーフォンの時代から起きています。徒歩が危ないというだけでなく、車での電話の使用が禁止されていることは、ご存知の方も多いでしょう。つまりは、『ながら』は危ないということです。
スマホの方がコミュニケーションツールやゲームなどが充実し、より注意力を奪うものになりました。スマホになり、より危なくなったというのは確かだと思います。
対策
アメリカには、歩きスマホを禁止する法律があります。
アメリカ・ニュージャージー州のフォートリーでは、歩きながらスマホでメールする行為を禁じる「歩きスマホ規制条例」が成立。罰金は85$。
NTTドコモでは、2013年12月5日より、歩きスマホによる事故を抑制するため、「歩きスマホ防止機能」を提供しています。
「歩きスマホ防止機能」は、スマートフォンを見ながら歩くと、歩行中であることを検知し警告画面を表示する機能です。警告画面が表示されている間は、スマートフォンを操作することができなくなります。
どこか作るのではないかと思っていましたが、既にやっていたとは。
(2014/03/31 更新)
愛知工科大学工学部の小塚一宏教授の研究結果に基づき、NTTドコモが行ったシミュレーションです。
渋谷スクランブル交差点での、1500人の歩きスマホを演算シミュレーションしたものです。1500人中500人以上が横断歩道を渡りきれません!450人が衝突し、100人が転倒します。
解説が1分ほどあり、本編は1分頃から。ぜひご覧ください。