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新たな社会問題の芽 こどもがネットで『出会う』ことの危険

コミュニティサイトや出会い系アプリなどでこどもが犯罪被害などに遭う問題については、以前も「出会い系サイト被害減少?被害現場はコミュニティサイト、そしてアプリへ・・・」や「ネット上の危険って何があるの?その1」などで触れました。

鹿児島県で下記のような事件があり、『新たな社会問題の芽』ではないか?と、警察関係者も警戒感を強めているそうです。

 

 

鹿児島県警鹿児島中央署は15日、男性に暴行を加えて現金を奪ったとして、強盗容疑で鹿児島市の無職の男(24)と住所不定の無職少女(17)を逮捕した。2人は12日正午ごろ、同市の男性(21)宅に押し入って、男性を殴る蹴るなどしたうえ、部屋にあった財布から現金8000円を奪った疑い。容疑を認めている。(東スポ1/19の記事より)

 

事件と出会い系との関係

男と少女は、携帯電話の出会い系アプリを使って知り合ったそうです。少女は昨年12月に関東からやって来て容疑者と同居していました。
この、『無職の成年男性と未成年の少女(家出中)カップル』というケースは、ごく最近、別の事件でもありました。
秋葉原のゲームセンターで置き引きを繰り返していたカップルが逮捕されました。同様のカップル犯罪で、出会い系サイトで知り合ったそうです。無職の男(24)と無職の少女(17:家出中)という組み合わせです。

警察関係者によると、出会い系で犯罪の共犯仲間を見つけるという話はよくある話だそうです。今回の鹿児島県のケースや秋葉原のケースも、同様の目的で交流を持った可能性も否定できません。

 

自ら進んで【犯罪被害】に近づいていく

少し話がそれますが、家出中の少女に関しては、ネットの関連の有無に関わらず、犯罪誘引、性犯罪被害、美人局(つつもたせ)など、さまざまなトラブルに巻き込まれるケースが多発しているようです。少し前には、京都府警に逮捕された「無職男4人が出会い系サイト通じ、少女らに援交させていた」事件がありました。その他、家出少女たちは『神待ち』と呼ばれる、奢ってくれたり寝床を提供してくれる大人を、ネットで探します。本人たちが自ら進んで【犯罪被害】に近づいていきます。家出はいま、とても危険な行為になってきています。

そもそもですが、デジタルアーツの調査(2013年)によると、女子高生の実に65.8%が、ネットで知り合った人と会いたい・既に会ったと答えています。既に会った割合は、全体の約24%にもなります。男子高生や女子中学生などの他の属性と比較して、女子高生は圧倒的にネットでの出会いに無防備な傾向があります。単純にカレシが欲しいのかもしれませんし、話を聞いてくれる異性を求める(自分の話を真剣に聞いてくれると信用してしまう)のかもしれません。SNS、ネットでの出会いを完全に否定するものではありませんが、未成年の、特に女子高生などはもっと、『狙われている』という自覚、危険意識を持つべきでしょう。

また、家庭や保護者としては、そのような意識の醸成だけでなく、日々の会話を欠かさず、フィルタリングやFiliiなどの対策ツールの導入をご検討いただければと思います。

 

記事は最後に、このようにまとめています。

「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の発達と若年層の貧困が合体して、新たな社会問題の芽になりそうだ」と別の警察関係者は警戒感を強めている。

新たな社会問題の芽とならないよう、早期の対策に協力できればと思います。

 


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