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中学生のスマホ所有率が昨年から倍増23% >> 42%

警視庁が東京都内の中高生を対象にした携帯電話の利用状況に関するアンケート調査の結果を公表しました。
アンケートデータが探せませんでしたので、日経新聞の記事をもとにお送りしております。

 

 

 

2013年7月1日~20日、東京都内の中学・高校に通う2、3年生を対象に行い、4249人が回答したものだそうです。

携帯電話を持つ中学生の割合は82%、高校生は98%。回答者全体のうちスマホの保有率は高校生が74%、中学生が42%

中学生のデータを見てみると、従来の携帯電話とスマートフォン(以下、スマホ)はほぼ同等で、40%対42%、スマホユーザが若干多いようです。昨年のデータですと、スマホは23%だったということで、倍近い割合になってきています。

高校生のデータを見てみると、74%がスマホを利用しており、従来の携帯電話は24%と、だいぶ少なくなってきています。なお、高校生においては携帯電話を持たない割合は2%となっているのにも驚きます。

また、この調査では、「携帯電話依存度」を、15項目のアンケートで調査しています。15項目のうち、30%が4項目以上に該当するとし、「高依存」と判定されたとのことです。
4項目で高依存?と思いますが、
アンケート項目は「手元にないと不安」「インターネットをしているとほっとする」など、比較的1つの項目自体が依存度の高いものを示す内容になっているように見受けられる(アンケート項目全体を把握していません)ので、4項目で「高依存」とした、と理解しています。

なお、高依存の生徒のうち、82%がスマホ利用者だったそうです。
従来の携帯電話と比較すると、スマホは利便性も高く、多様な用途に対応できるだけでなく、やはりSNSなどのコミュニケーションツールを利用しやすく、その動向が気になってしまう。という点が影響しているのではないかと考えられます。

 

さらに、携帯電話を使い始めてからの変化として、高依存の生徒の61%が「寝る時間が遅くなった」、50%が「メールをいつも気にする」と回答。31%は「成績が悪くなった」、22%は「家族との会話が減った」そうですが、「高依存」ではない生徒に同様な質問をした場合に、どの程度の割合になるのかが気になるところです。どれだけの影響(差異)があるのでしょうか。

 

中2:56%、中3:55%、高2:43%、高3:37%

最後に、アダルトサイトなどへのアクセスを制限するフィルタリング機能は、中2が56%、中3が55%と半数以上が利用しているのに対し、高2が43%、高3が37%と学年が進むにつれて利用率が下がったとのことです。

学年が進むと、保護者もある程度子供の要望を聞き入れたり、ある意味説得されて、フィルタリングを解除するということでしょうか。

フィルタリング解除後の対策はどうでしょう?

回避されてないことを前提として、フィルタリングや機能制限をかけている間は、比較的安全かもしれません。
そこまで使ってこなかった機能やサービスを使い始めるのに、
十分な準備として、知識の習得や危機感の醸成を行っているでしょうか?

一番危ないのは、そのタイミングかもしれません。

 

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