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具体的で分かり易いメッセージを送ろう!

新年度がスタートしました。学生さんの中には、進学や進級にともない、新しい友だちやつながりができた方も多いと思います。

おたがいの事をまだよく理解していないとき、SNSやメールなどでメッセージを交わすと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

この機会に、スマートフォンや携帯電話での適切な文章の書き方を考えてみましょう。

 

 

■分かり易い文章を書きましょう

LINEなどのSNSメッセンジャーは、一行に表示できる文字数が少なく、文字も大きくはありません。(ただし文字サイズ等は設定で変更できるアプリは多い。)

そのため、長文を送ると、受け取った人は分かりづらいと感じたり、読むのが嫌になったりするかもしれません。

上手に「、」や「。」を入れ、適度な長さのところで改行を入れると良いでしょう。

 

次に文章構成を考えてみましょう。

以下の左と右は同じ様なことが書かれています。

田中だけど待ち合わせの東京駅に着く時間に間に合わない。電車がすごく遅いんだよ。のろのろ動いたり、止まったりしていて、いつ普通に動くのかも分からない感じ。たぶん14時頃に東京に着くと思うが、もっと遅くなるかもしれない。ごめんな。何か分かったらまた連絡するから。 田中です。集合時間に遅れます。
・理由:電車の遅延
・現況:電車は徐行運転と一時停止を繰り返している
・見通し:14時に東京駅八重洲口到着☆状況が変わったら、再度連絡します。迷惑を掛けて申しわけない。

左側の文章は思いついた事をそのまま書いている感じがします。右側の方は事実を並べて、箇条書きで書いています。

会話と違い、文章での連絡は、自分から相手に対して一方通行です。ですので、メッセージを送る場合は右の様に分かり易く具体的な描写を心掛けると、伝えたいことが伝わりやすくなります。

 

 

■誤解を招く様な文章はやめましょう。

以下の意味をどのようにとらえますか?

「やばくない」

特に若い世代の方は、「やばい」という言葉を良い意味でも、悪い意味でも使います。また「…ない」は、否定する時の他、同意を求める際にも使われます。

従って、上の「やばくない」という文は、4つの解釈があります。

1. 良くないと断定している

2. 悪くないと断定している

3. 自分は悪いと思っていて、相手に同意を求めている

4. 自分は良いと思っていて、相手に同意を求めている

 

文章のやり取りは、相手に表情や口調が伝わりません。「やばい」等、複数の意味を内包する言葉は使わないようにしましょう。

また「○○ない」と書く場合は、質問文ならば文末に「?」を入れる、否定文ならば文末に「と思う」などを書いて、読み手に正しく意図が伝わるようにしましょう。

 

その他に注意が必要な言葉を列挙します。

・やらなくてよい

⇒1. やっても、やらなくても、どちらでも良い 2 .やらないで欲しい

・特にない
⇒1. 意見がない 2. 意見はあるが、別に表現する必要はない

・大丈夫かも
⇒1. 大丈夫である 2. 大丈夫だと思う

・気持ち悪い
⇒1. 体調が悪い 2. 苦手な物を見るなどして、嫌な心情になる

 

メッセージを送る際は、できるだけ相手が間違えた理解をしないような言葉、表現を用いて、分かりやすい文を作るようにしましょう。

 

 

■災害時の情報発信

先日(2016年3月24日)、スマートフォンの災害時の有用な使い方をご紹介しました。
その記事でも触れましたが、災害時の情報発信は特に注意しましょう。

 

「今、家の右にいる。動けないから助けて!」

 

送った人の家なのか、受け取った人の家なのかが分かりません。

どの方角を向いての右かが分かりません。

また災害は景色を一変させる力を持っています。ひょっとしたら、自分の認識と違う場所にいるかもしれません。

上の内容だと、以下のように送ると良いでしょう。

「私は今、北緯35°xx’xx.x”, 東経139.yy’yy.y” にいる。崩れた建物に足を挟まれて動けない。出血はないが、右太ももを骨折していると思う。動けないので助けて下さい。」

→GPS機能付きのスマートフォンをお使いの場合、Google Maps等の地図アプリから、今いる場所の緯度経度が把握できます。

 

長いメッセージが入力できない状況ならば、

「助けて!今、自宅の北東の方にいる。太ももが折れている可能性がある。」

と発信したいです。

 

 

■相手の事を考えて、文章のやり取りをしよう。

送る人は受け取る人のことを考えて文章を作り、具体的で分かりやすい文章を送りましょう。

また受け取る人は、文章のやり取りでは相手の考えや気持ちが分かりづらいケースがあると考え、疑問が生じたら電話などで直接話をしたり、メールで詳しい説明を再度聞いたりしましょう。

 

 

本記事にて、災害について触れた箇所がございます。
2016年4月14日より熊本県や大分県で発生している一連の地震により、
亡くなられた方々にお悔やみを申しあげますと共に、
被害にあわれた皆さまに心よりお見舞い申しあげます。

エースチャイルド株式会社 代表取締役CEO 西谷 雅史
株式会社インテグラル 本記事執筆者 湊 正浩

 

 

 

 

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