ネットリスク対策って何歳から始めればいいの?
子供のインターネット利用の問題、そのリスク対策として、フィルタリングや、機能制限(子ども用携帯なども含む)、Filii(フィリー)などの対策があります。このリスク対策は、何歳から行ったらよいでしょう。
これについては、明確な答えがあるものではありません。しかし、リスクの発生する可能性を考え、最も早く始めるとしたら、以下のように言えると思います。
インターネットに接続した状態の機器を、一人で操作できるようになり(操作の意味はわかっていなくても)、その状態を、常時見守れなくなったら。
と考えます。
2歳でも課金処理を実行
例えば、これは筆者の家庭で起きたことです。タブレットを利用し、基本無料のゲームで自分の子供と遊んでいたときのことです。メニュー画面の簡単に押せる位置に課金へのボタンがあり、2歳のこどもでも、画面を何度かタッチすることでこの記事の見出しに利用した画像の画面に遷移してしまいます。ちなみにこの画面、紛らわしいですが、実際にここで課金が実行されているわけではありません。横で見ていたため、このあとキャンセルして課金はしていません(また、タブレットにはクレジットカードも登録していません)。
『一人で操作できるようになり(操作の意味はわかっていなくても)』というのは、まさにこのような操作のことです。2歳児でも可能です。もしこの操作をしているときに横で見守っていなかったら、課金処理の仕組みによっては、どんどん課金(もしくはECサイトの発注処理など)してしまう、ということが起きるかもしれません。(一般にそのようにならないように作られているものですが・・・)
さすがに2歳から対策は早いでしょう。という場合、次は何歳くらいでしょうか?
ご家庭の方針やお子様の興味によると思いますが、ニンテンドー3DS 等のゲーム機を購入することがあります。
4歳くらい 携帯ゲーム機を触り始める
最近の携帯ゲーム機は、ほとんどの場合インターネットに接続できます。しかもWi-Fi(無線LAN)です。ご家庭でWi-Fiを利用している場合、携帯ゲーム機のネット接続機能を利用できないように設定しておくのが良いでしょう。説明書などに、『ペアレンタルコントロール』等の項目があり、設定方法が説明されています。
ちなみに、筆者の知り合いの子は、5歳時点で、自分でWi-Fi機器に書いてあるSSIDと暗号化キーを調べ、設定方法を理解し、ネット接続をしていました。「ネット接続は設定してないから大丈夫」ということにはならないようです。無効化し、パスワードで保護する、『ペアレンタルコントロール』機能で機能制限をしましょう。
先日、小学校2年生のクラス内で、オンラインのゲームを通してケンカになり、学級崩壊寸前だったとかしたとかいうお話をお聞きしました。伝え聞いた話なので詳細は不明ですが、そういう事例もあるということです。
家庭に据え置きのPCやタブレット、携帯ゲーム機ときました。
「ウチはそういうの触らせないようにしてるし、携帯ゲームも買っていない。」というような場合は、次のタイミングでしょうか。
小学生になり連絡用・緊急用に携帯を持たせる
これはやむを得ず、ということで、共働きであったり、塾、習い事を始めるという理由が多いのではないでしょうか。
以前も紹介しましたが、小学校4年生が主戦場という話があります。(2013年10月15日の記事)
この記事は、初めて携帯を持たせるときに、スマホを渡してしまうという話ですが、理由は同じで、
学童保育が小学3年生で終了し、野球やサッカーなどのクラブ活動や学習塾通いが始まるのが4年生。このタイミングで子供に携帯を持たせる親が多いが、選ばれる端末はフィーチャーフォン(従来型携帯電話)ではなく、スマホだ。
となっています。
やはりこのタイミングでは、こども用携帯を渡したいところです。
スマートフォンを選ぶ場合でも、こども用スマートフォンを利用するか、機能を制限したり、フィルタリングを導入するなど、きちんと対策を講じるべきでしょう。
簡単な事例や推測を元にした記事ですが、一つの参考になればと思います。
今は小4(9、10歳)が主戦場かもしれませんが、3,4年後には、小学校1年生、未就学児が危険に・・・という話になっているかもしれません。今は未就学児であれば、依存や高額課金という影響が考えられますが、ある程度限られたリスクであるとも言えます。今後はさらにウェアラブル(時計や指輪など、身につけるコンピュータのようなもの)な機器も出てきますし、テクノロジーが進み、それ以外の被害事例が出ることも可能性としては十分にあります。
世の中の動向を把握しながら、家庭での対策、きちんと考えていきたいですね。