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リベンジポルノとSexting(セクスティング)

学校は冬休みですね。
長期休暇は特に、解放感からリスクの高い行動を取りがちです。

今回解説するのは、特にこんな時期に起きそうな被害の1つでもあります。

最近耳にすることが多いかもしれません、

リベンジポルノ と Sexting(セクスティング)

です。

リベンジポルノとは

サイバーリベンジ、(そのままですが)復讐ポルノとも呼びます。もと配偶者やもと恋人の裸の写真・動画などを流出させる嫌がらせ行為のことです。最近はほぼ、インターネットに流出させることを意味します。インターネットに流出させれば瞬く間に拡散されていきます。

Sexting(セクスティング)とは

まず、Sextingより大きな概念として、セルフィー(Selfie、Selfy)があります。これは、自画撮りという意味です。自分の携帯・スマートフォンなどを利用し、自分の写真をセルフで撮影することです。

Sextingは、Sex と Textingを組み合わせた単語です。Textingとは、携帯のSMS(ショートメッセージサービス)でテキストメッセージを送ることです。性的なテキストメッセージや写真を、携帯電話を通じて送る(送り合う)行為のことです。最近はSMSなどではなく、スマホのカメラで動画を取ってアプリ等で即送信。ということも可能なわけです。セルフィーのうち、性的な写真を送ることを、Sexting(セクスティング)と呼びます。

これを、こどもがしているかもしれない、という話です。
脅しているわけではありません。

Wikipediaが引用している2008年、米国の調査データを引用します。

ティーンエイジャーでは20%、20-26歳のヤングアダルトでは33%が自分のヌードまたはセミヌード写真を送った経験があり、ティーンエイジャーの39%、ヤングアダルトの59%が性的なテキストメッセージを送った経験があるとされる。[※1]

 

リベンジポルノ と Sexting(セクスティング)の関係

セクスティングは、『性的なテキストメッセージや写真を、携帯電話を通じて送る(送り合う)行為』です。
リベンジポルノは、セクスティングにより送られた画像・動画や、実際に直接撮影した画像・動画などを武器にした復讐行為です。セクスティングは、リベンジポルノの原因の1つと言えます。

 

関連事例、事件

  • 2013年11月1日、任天堂の3DSの一部のサービスが終了しました。”未成年者を含む一部のお客様がインターネットの掲示板で見知らぬ人とフレンドコード(※2)を交換”、”公序良俗に反する写真が送受信されてしまう事例が発生” し、完全な対応が無理ということで終了を決断したそうです。英断だと思います。Nintendo 3DSを利用した、セクスティングです。まさか3DSで・・・というショッキングな事例です。(※2 フレンドコード:フレンドコードを交換して登録すれば、インターネットを通じてゲームを協力してプレイしたり、対戦したり、メッセージ交換を行うことが可能になります。)
  • たまに芸能人などがまさにこのような内容で週刊誌に取り上げられたりします。いままでリベンジポルノとは言われていませんでした。今後はそう呼ばれるようになると思います。(振り返って、アレってリベンジポルノだよね。という話題も再燃しつつある件があるようです。)
  • ごく最近起きた殺人事件で、リベンジポルノが行われたという話も耳にします。(日本ではこの事件から、”リベンジポルノ” をよく耳にするようになりました。)
  • 米国では過去に、『Is Anyone Up?』というリベンジポルノ投稿サイトがありました。削除依頼に有料でしか応じず、高額な料金を請求するという悪質なものでした。
  • 具体事例ではなく、広範囲な示唆になりますが、セクスティングやリベンジポルノの画像・動画は「脅し」として十分に高い効果を持ちます。これを手段に、様々な犯罪を行わせたり、恐喝・強要などの行為に出るケースも少なくありません。
  • 視点が変わりますが、自身で撮影してネット上に投稿しても『児童買春・児童ポルノ禁止法違反』、『わいせつ物頒布罪』などで逮捕されることがあります。実際にこのようなケースが、日本も含め、世界中で発生しています。

  (被害者心理や未成年に関連する事件であることを考慮し、具体的な事件へのリンクは差し控えております。)

 

問題点

お気づきかと思いますが、被害者の多くは女性です。

セクスティングで画像・動画を送る相手、リベンジポルノで画像・動画を保持している者は、もと配偶者や、もと恋人です。まとまった調査データなどは見当たりませんでしたが、様々なサイトなどでの相談、該当ヒアリングなどを見ていると、
付き合っているから。(断って)嫌われたくない。仲良くなった(信頼できるはず)。と言った理由で、少しくらいいいかな。断るのがめんどくさい。という理由で渡してしまったり、性的な行為への興味や冒険心で送信してしまう・撮られたデータを消せないというケースがあるようです。

また、問題は撮影や提供したその場ではなくて後日起きることも、問題が複雑化するポイントです。
本人が提供した時点で本人の管理を離れるため、対処が大変難しいです。全く知らないサイトなどで知らない間に公開されている可能性があります。発生前に止める、発生直後を押さえて対処したいですが、難しいと言わざるを得ません。
そしていつものように、「インターネットから完全に消すことは不可能です。」ということに尽きます。

 

回避策、解決策、世の中の動き

何よりも最も有効な回避策・解決策は、送らない、撮らせないということです。
心当たりのある方は、せめて、いまからでもデータを消してもらいましょう。
もし出回ってしまった場合は、サイトへの削除依頼などを進める必要がありますが、自身や家族だけでは厳しいです。これらの流出行為は、『児童買春・児童ポルノ禁止法違反』、『わいせつ物頒布罪』、『名誉毀損罪』、『侮辱罪』などが成立する可能性が高いため、警察に相談したり、法的手段を視野に入れ、削除実績のある弁護士(多くの場合、実績としてアピールしています)に頼むのがスムーズではないかと思います。

海外では、米国カリフォルニア州にリベンジポルノの対する法律があります。
日本でも、リベンジポルノを直接取り締まる法律を検討中とのことです。

 

敢えて、前回と同じ流れでまとめますが・・・

冬休みの時期になってきました。

年末年始、お子様も解放感からリスクのある行動を取りがちです。
リベンジポルノ、Sexting(セクスティング)に関しては、被害者の多くは女性です。被害に遭わないために、送らない・撮らせないが鉄則です。
この点、保護者様だけでなく、お子様とも情報共有していただけると、より効果的ではないかと思います。

併せて、リベンジポルノ対策 Filii(フィリー)でできること や、

ネット上のリスクについて解説した記事その1その2もご覧ください。

 


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