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こどものネット利用の問題 ITリテラシ・情報モラルの向上と家庭での対策

こどものネット利用の問題にはさまざまなものがあります。

この問題の対策には、こども自身のITリテラシと情報モラルの成長に併せた、ご家庭での対策が必要です。リテラシやモラルが十分に身についていない状況では、このご家庭での対策がとても重要になってきます。

インターネットの利用は免許制ではありませんが、使い方を間違ったり、不注意で危険に巻き込まれたりする意味では、重大な事故(事件や被害)になります。車の教習を十分に受けて免許を取得した人でなければ車のカギを渡さない、運転させないのと同じように、全くの制限なしに、ネットの利用をさせるべきではありません。

 

以前の記事、「出会い系サイト被害減少?被害現場はコミュニティサイト、そしてアプリへ・・・」で少し触れましたが、現状、ご家庭でできる対策としては、以下のような方法が考えられます。

  1. こども用携帯などを持たせる。
  2. スマートフォンではなく、フィーチャーフォン(従来の携帯電話)を持たせる。
  3. 機能制限ソフト等により、お子様のスマートフォンを機能制限する。
  4. フィルタリングソフト等により、お子様のアクセスできるWebサイトを制限する。
  5. 本ブログのような情報や情報モラル教育セミナーなどを通し、親子で知識と危険意識を持つ(子供自身が危険に近づかないようにする)。

上記は制限の強い順に記載しています。
年齢が上がるにつれ、学校や家庭でのITリテラシ・情報モラル教育を通して、こどもも少しずつ危険を認識していきます。親としてもこどもの希望を通して、利用範囲を広げていく(制限を解除していく)ことになります。

 

最初は子供用携帯などを持たせると思います。『電話を受けるためだけの携帯』、『決まった番号にしか掛けられない携帯』などです。携帯だけでなく、PCなどでのインターネットも利用させないようにします。

年齢(学年)の低い頃は、機能制限とフィルタリングを併用し、アプリは許可なしには入れられない、インターネットの閲覧は厳しく制限します。
ただし、制限するだけではその意味は半減です。
なぜ機能を制限しているのか?なぜこのWebサイトを閲覧することができないのか?などを通して、ご家庭でお子様のリテラシ・モラルのレベルを上げて行く教育が必須です。頭ごなしに制限するだけでは、反発を招きます。ご家庭での親子の会話があってこそ、リテラシ・モラルのレベルはあがっていきます。
また、お子様の希望を通し、リテラシ・モラルレベルの向上に併せて、機能制限やフィルタリングするサイトも徐々に減らしていくことと思います。こども同士のコミュニケーション手段としてLINEを許可することもあるでしょう。コミュニティサイト、SNSなども利用するようになり、知らない人と知り合う機会なども増えていくことでしょう。こういった解除には、『家庭内のルール』設定が必須です。
例えば、制限を解除する代わりに、深夜は使わないとか、自室へは持っていかない、知らない人とは絶対に会わない、などといったルールです。(このように進めていくには、保護者の方の知識も必要になってきます。)

リテラシ・モラルの向上と守り方

リテラシ・モラルの向上と守り方

徐々に制限を解除するにつれ、最終的には”子供自身の判断“に頼らざるを得なくなります。
この状態が、実は最も危険な状態なのではないかと考えます。

確かに、徐々にレベルを上げ、さまざまな危険を理解し、自ら危険に近づくようなことはしないかもしれません。こども自身もそのつもりでしょう。しかし、”危険”はこちらから近づかなくても、密かに近づいてくるものです。
教育による知識や、危険の認識は必須です。ここで問題となるのは、実際に危険に直面したときに、『それを周りの大人に伝えて対処できるかどうか』ということが最も重要になってきます。

 

以前、「遺書の共通点 いじめ自殺」で書かせていただいたように、危険に直面したこどもの行動として、

周りが気づいてあげられなかった ・ 周りに言えなかった ・ 親に心配をかけたくないので隠していた

という問題があります。これはリアルのいじめ自殺の話ですが、犯罪や、個人情報漏洩という問題でも、同じことが起きえます。ネット上での未成年の関わる事件・被害は毎日のように起きています。利用の低年齢化も進んでいます。
ご家庭において、「使用を許可した状態を守る」という考え方で、対策を行う必要が出てきている状況なのではないでしょうか。

 

いまこのタイミングは、こどもたちの未来を壊してしまうに十分な危険な状態だと考えています。


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