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悪質!なりすましによる再炎上

少し前の記事ですが、なりすましによる再炎上についてお話したいと思います。

 

前回で、炎上の火種と延焼の仕組みについて説明しました。その中でも、投稿を削除してもデータは既に保存され、拡散されるというお話をしました。
今回のお話は、これに類似した手口です。ただし、かなり悪質です。

以前炎上した際の、炎上当事者のアカウントやプロフィール画像などを控えておき(もしくはまとめサイトなどから取得し)、そのアカウント名に似せたアカウント名を取得、プロフィール画像を再利用し、炎上当事者になりすまします。

 

例えば、下の図のようなやり方でなりすましアカウントを作成します。

NarisumashiProf

プロフィールもカバーの画像も、説明文も住所、ホームページも全く一緒です。過去の投稿内容すら復元する場合もあります。特に注意して見ない限り、区別は付けづらいと言えるでしょう。(上図は、念のために作成しておいた弊社のサブアカウントを利用して画像を作成しました。)

このような状態で、過去の投稿も復元したり、関連するような再炎上のネタとなるような『火種』を再投下します。
もともとよく燃えたアカウントであるため、なりすましだと気付かなかった方々の拡散により、簡単に炎上するということになります。拡散しないように気をつけましょう!という話もありますが、そもそもが悪質な行為です。

これは悪意を持って行われているため、『名誉棄損』に当たる可能性があるのではないかと思います。「そもそも反社会的行為に対して再炎上させているのだ!」ということは理由にならないでしょう。
また、炎上は鎮火しており、当事者も十分に反省し、まとめサイトやニュースサイトに削除依頼をしているケースもあるでしょう。そのような状況において、この行為が発生した場合、かなりの悪質さと言えます。

削除依頼などでネット上の「記録」は消せても、各ユーザが手元に保持しているデータを消すことはまず無理です。
ネットでは「記録」に残り、全て消すことは不可能ということは、こういうことが起きうるということです。
継続的に警戒していく必要があります。一度鎮火させてからも、安心できないということは恐ろしいことですね。

 

 

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