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こどもだけじゃない!増える「職場いじめ」

「いいおとなが なにをしているのか。」

職場いじめが増えています。

ここ数日、労働局への相談件数と、その内訳の報告に関する報道がいくつか出ています。その中で目立つのが、今回取り上げる「職場いじめ」です。

この傾向は昨年度中から問題視されており、こどもの話ではないのですが、つながる部分もあると思い、情報を収集していました。公共の機関などでも、いじめ自殺と思われる事件などが発生し、「職場いじめ」という言葉を目にした方もいらっしゃるのではないかと思います。

そんな中、今回の報道で、『相談件数』と、『相談内容内訳の割合』という数字が出てきました。
この機会に記事にしようと思います。

 

相談の内容、「職場いじめ」の範囲

相談に来る内容には、「職場いじめ」だけでなく、「解雇」、「自己都合退職」、「労働条件の引き下げ」、「退職勧奨」など、労働の継続性や労働環境、労働条件など、労働に関しての多岐にわたる相談が寄せられています。労働局ですから、労働に関する相談のほとんどはここに寄せられるということです。

なお、この労働局の調査では、「職場いじめ」には、いわゆる”いじめ“に該当するような、例えば”悪口”、”いやがらせ”、”暴力”、”無視”、”仲間はずれ” などの行為だけでなく、一般に”パワーハラスメント“、”セクシャルハラスメント” と呼ばれる行為なども含まれるようです。

 

各県の「職場いじめ」相談の状況(報道を目にしたもののみ)

石川県では、2013年度、報告ベースで過去最多だそうです。件数は578件で、全事案数に対して18.4%になり、内訳では最大の割合を占めます。2012年度も最大を占めており、2年連続で最も相談されている事案になっています。(2014/6/22の記事)

山口県では、まず全体の相談件数が増加しており、2002年度の調査開始以来最高件数の、3194件となりました。内訳では、ここでも「職場いじめ」が最多となり、24.5%を占めています。
ここでは事例にも触れており、記事より引用すると、

アルバイトの男性が上司らからたばこの火を押しつけられそうになったり、「ひげを焼いてやる」と言われたりしたケースがあった。

介護福祉士の男性が同僚から「役立たず」などと言われ、責任者から解雇通告を受けた際、胸を両手で突かれて転倒し、親指を負傷したというケースもあった。

となっています。(2014/6/22の記事)

秋田県では、昨年度1位だった「解雇」を抜き、4年連続で過去最多を更新し、723件でした。全体で20.7%を占め、内訳で最も多い相談になりました。「言葉も交わさない、あいさつなども全く行わないなどの仲間外し」、「私的な家庭環境を詳しく尋ねる」、「上司から罵声を浴びせられ続けた」などの相談が寄せられているそうです。(2014/6/18の記事)

一方、和歌山県では、「職場いじめ」に関する相談は過去5年間で最少件数だったそうです。
ただし、相談内容の内訳ではやはり最も多く、19.1%を占めました。(2014/6/17の記事)

 

「職場いじめ」は、自身の生活を形成するための「職」と深く関連する場において行われます。
事を荒立てるとせっかく手にした職や功績を失うと恐れたり、相談すべき上司からこのような攻撃性の高い言葉や行為を向けられることもあります。立場の弱い人間は、なかなか相談に行くことすら難しいのではないかと思います。泣き寝入りしている、埋もれている事例は恐らく相談件数の何倍、何十倍もあるでしょう。

これらの記事で、労働局から、「パワハラが厚生労働省より定義され、周知されたこと」、「ブラック企業の事例について報道が増加したこと」、などによる認知度の向上が増加の要因という考察が出ています。認知度が高まると共に、相談窓口への相談も多く寄せられるようになってきたということです。誰にも相談できずに埋もれている状態の方は、恐らく職場では相談できないのだと思いますので、職場内部ではなく、外部機関に相談してみてはどうかと思います。

以下のようなところが相談に応じています。
なお、「まずは社内のしかるべき部門に相談してください。」と残念な突き返しを受ける場合もあるそうですが、(役所的な)手続きの問題なので落ち込まないでください。

日本司法支援センター 法テラス

厚生労働省|都道府県労働局一覧

無料の弁護士相談

各自治体の相談窓口    など

あとはもう、いっそのこと転職するとか。
そのような状況を放置する会社にいる意味が、どれだけあるでしょう。もっといい職場はたくさんあると思います。

 

 

「いいおとなが なにをしているのか。」

学校で、塾で、ネットで、こどものいじめが問題視されているのは昔からですが、職場のいじめも昔からだと思います。いいおとなになっても、こういうことはやめられないものなのでしょうか。都議会のヤジとかも。

こどもを注意するのと同時に、おとな自身も自ら振り返るべき問題だと思います。

 


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