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親として、子どものLINEの使い方にどう向き合うべきか

今や大人にとっても連絡手段として手放せなくなったLINE。とても便利なツールですが、正しく使わないと思わぬトラブルを引き起こします。

小学校低学年では親との連絡手段で、高学年になると友達とのやり取りで、LINEを使う事が増えてきます。低学年でもアカウントを持っていることで簡単に友達とつながることもあるようです。またLINEは友達とすぐに連絡できるので、ハマってしまう子も少なくありません。

今回は事例をもとに、親として、子どものLINEの使い方にどう向き合うべきかについて、株式会社マモル 代表取締役社長の齋藤有子氏に紹介していただきます。

 

LINEの使い方にどう向き合うべきか紹介していきます

 

 

話し言葉とは違う 文字から伝わる印象

LINEはテキストベースのやりとりなのにも関わらず、文語ではなく口語が中心となっているのでトラブルになることが多いようです。

目の前で話していれば、声のトーンや顔の表情により伝えたいニュアンスが伝わりますが、テキストだけをみると印象が全く違う場合があります。

「?」をつけないと、相手に誤解を与えることもあります。例えば「楽しくない?」、「面白くない?」は、「?」をつけないと「楽しくない」「面白くない」と否定的な意味になります。

 

送信者の思惑とは異なり、否定的な意味に解釈される可能性がある例

 

また質問する時、「なんで?」ときちんと「?」をつけて聞いても、会話と違って相手をせめているように受け取られることもあるようです。

 

相手を責めているように解釈される可能性がある例

 

作った文章を見ながら、「この書き方だと、友達が嫌な気持ちになるかもね」など、誤解からトラブルが起こる可能性を子どもと一緒に考えてみてください。

また、スタンプを使ったり、言葉を付け加えたりすることで相手に与える印象が変わることを伝え、どうすれば受け取った相手が嫌な気分にならないかも、親子で話し合ってみましょう。

 

 

終わらせるタイミングがわからずエンドレスに

LINEは気軽に友達と連絡が取り合えて楽しいのですが、勉強中や食事中でもLINEが気になるという子どもが増えているようです。返事がきたかどうかを逐一確認したり、会話が続かないと不安になったりするという話もよく聞きます。

 

また会話をはじめると終わるタイミングがわからず、エンドレスになることも。そうしたお子さんの行動に「もうやめなさい」と怒ってしまったという親御さんもいました。

そうならないためにも、家庭でのLINEの使用について親子で話し合ってきちんとルールを決め、子どもが自ら友達に「もう寝る時間だから、寝るね。おやすみ」ときちんと言えるような関係にすることが大切です。

 

ある親御さんは、中学生の息子さんが「テスト一週間前はスマホを触らず、LINEもゲームもしない」という自ら決めたルールに従って使っていると話してくれました。

このように、小学生でも高学年の場合は、親が一方的に決めるより、話し合って決めたがほうがスムーズかもしれません。

 

親の写真を勝手撮影 友達に送信

中学校の先生方や親御さんに聞くと、中学生のLINEのトラブルで多いのが、勝手に友達に写真を撮られてLINEグループに送られた、勝手に写真を転送された等の写真に関することだそうです。

「うちの子はまだ小学生だから」と安心している親御さんもいるかもしれませんが、小学生のお子さんでも、友達の写真はもちろんのこと、家族の写真を勝手に撮影し友達に送るという事があります。

 

私の知り合いのある小学校2年生のお子さんは、母親の家での様子を勝手に撮影し、友達に送っていました。家の様子なので、家の中も写っていますし母親も無防備な姿です。幸い小学校2年生だったので、周囲もあまりLINEを使っておらず、その友達が別の友達に送ることはありませんでした。

けれども、LINEで送信した写真は受け取った人が保存でき、それを他の人に送ることができるということを子どもにはきちんと伝え、無断で人を撮影したりしてはいけないということを教えておいたほうがいいでしょう。

 

親が子どもにそのリスクを伝えないと、何でも無断で撮る癖がつき、抵抗もなくなってしまいます。そうすると、友達はもちろん見知らぬ人、例えば電車の中の人を無断で撮影してアップするようになってしまいます。

そこから大きなトラブルに発展することもありますので十分に注意が必要です。

 

 

 

 

つい友達の悪口で盛り上がり・・・

LINEはスタンプを交えて会話を楽しめるということもあり、つい盛り上がってしまいます。話の流れからヒートアップし、普段なら言わないこともつい言ってしまいがちですが、これがあとからトラブルになることが多いのです。悪口を一緒に言っていた相手が、あなたの発言の部分だけキャプチャーして「こんなこと言ってたよ」と告げ口することもあります。

 

実際に中学生のお子さんで、つい友達と盛り上がってしまい悪口を書いたら、その画面を共有され、自分がいった悪口が本人に伝わってしまい喧嘩になったという事がありました。これはLINEに限ったことではなく、昔は「交換日記」というもので同じようなトラブルがあった記憶があります。

友達を疑うわけではありませんが、自分が発言したことは残っており、その発言が他の誰かに伝えられる可能性があるということをきちんと子どもに理解させましょう。

 

裸の写真や下着写真はもってのほか

最近増えているのが、友達や見知らぬ人から裸や下着姿の写真を要求され、自分で撮影した写真を送信するというものです。送った瞬間は、「可愛いね」と褒められ本人はさほど問題になるとは思っていなくても、数日後裸や下着姿の写真が友達に転送されたり、ネットにアップされたりしてトラブルになることが多いようです。

LINEに限らず、写真や動画を公開できるサービスはいっぱいありますが、一度投稿したものは出回ってしまったら消すことは難しいです。

友達に送信されるだけでなく、最悪の場合警察沙汰になることもあるようなので
裸の写真は決して送ってはいけないと教えることが大切です。

 

 

まずは親がリスクやマナーをきちんと知ることから

LINEにまつわるトラブルについて色々と書きましたが、LINEは便利ですし、これからお子さんがますます使う機会が増えると思います。

だからこそ、まずは親が基本的な操作を理解しましょう。リスクを把握して、子どもが安全に使えるよう具体例を示し、やってはいけないことを教えてあげなければなりません。

 

総務省のインターネットトラブル事例集にはLINEのトラブルの他にインターネットに関わる事例も沢山掲載されています。こうした情報を参考にして親子でLINEとの付き合い方を話し合い、ルールを決め、子どもが自ら考え実行していくことが大切だと思います。

 

 

執筆者プロフィール

 

 

 

 

齋藤有子(さいとう ゆうこ)
音響機器メーカークラリオン株式会社にてコンテンツ企画、マーケティングなどに従事した後、株式会社ディー・エヌ・エーにてモバイルコンテンツ企画、プロモーションを経て事業開発ディレクターとして独立。ワーキングマザー向けメディア立ち上げ等に関わりながら、多くの保護者と接点を持つ中で、以前から問題意識のあった「いじめ」を少しでもなくしたいという思いを強め、自身の強みであるwebマーケティングのノウハウをいかし2018年株式会社マモルを設立。

いじめを未然に防ぐシステム『マモル』を開発する傍ら、イベント登壇、執筆などを行う。

HP : https://mamor.jp/

 

 

担当:青木


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